麻雀プロ、珍プレー集

(1)メンゼンチンイツをテンパイしているのに、テンパイにならない牌を切った(女流の麻雀プロ)
(2)チンイツで、待ちを把握できておらず、アガリ牌でないもので倒牌。チョンボ(女流の麻雀プロ)
(3)放送対局で、裸単騎待ちにして、ツモ牌を1牌だけの手牌に乗せる。毎回Tの字が形成される。(男子の麻雀プロ)
(4)「5」のカンチャン待ちの一気通貫のリーチにすぐ振り込む(男子の麻雀プロ)
(5)裏目のないピンフ1シャンテンの打牌が出来ない*打点の条件なしの場況(男子の麻雀プロ)。
(6)河についた牌を手牌に戻して、違う牌を切った(男子の麻雀プロ)。
(7)捨て牌、ツモ牌を強打して、牌が卓外に飛んでいく。それを一日で2回以上やった(男子の麻雀プロ)

麻雀プロの位置、「初期」プロの問題点

麻雀プロに相当するもののはしりは、麻雀新撰組です。
ただこれは、麻雀ブームの初期に、阿佐田哲也(あさだ・てつや)さんが個人的に集めた集団です。
テストをしたわけでもないので、これを麻雀プロと呼ぶのはすこし無理があるでしょう。
まあ、現在でもテストはしているけど、約30人受けに来て1人以外合格。女子は基本合格。そんなことやっている麻雀プロ団体もありますが。
ですので、この麻雀新撰組も、プロ棋士やプロゴルファーと同列のプロと言うことは残念ながら全く出来ません。
現在の某・麻雀プロ団体でさえ、前述のようなことをしているのですから。
けっきょく麻雀ブーム初期(1960年~1970年代)にあったのは、強いといわれていてキャラの立っている人たちの集団。
プロとして将棋やゴルフと比べれば、これは麻雀プロではありませんでした。
ただ、このころ注目されていたのは麻雀新撰組だけでしょう。
麻雀新撰組だけはスポーツ紙や週刊誌に取り上げられていました。
ただかなりの負の部分も残しました。
この世代の人たちが、麻雀プロの第一世代ということになり、この世代の人間関係が麻雀のプロの世界に濃く残りすぎることになりました。
その好例は、ある大規模麻雀大会です。
この大会には、ほとんどプロ相当の人しか出場していません。
しかしその大会で、コンビ打ち(談合)が発覚したのです。
X氏とY氏の2者のコンビ打ち、談合が認定されました。
この2人は初期の形での麻雀プロでした。(いまも「プロ」です)
押し上げることをしてもらったX氏は、Y氏の麻雀の師匠にあたる人。
このように麻雀においてはプロの間の人間関係が関係して、大会で不正が行われる。そうなってしまっています。
また、このコンビ打ち、談合に関してはその場に居もしなかった麻雀プロのZ氏が「証拠なんて無いだろ」という弁護を試みました。
みてもいないのに、当時の基準での麻雀プロのZ氏が、弁護をしようとしたのです。
これはなぜかというと、Z氏は、お金や女のことで豪快すぎて、私生活に問題が多かった。その「問題」を解決していたのがX氏だった。
麻雀プロの間での私生活の関係で、不正の弁護がなされる。
このように、初期の麻雀のプロの世界は、「第一世代」との関係で、コンビ打ちは起きる、無理な弁護(その場に「いない」、見てもいないのに弁護)は飛んでくる。
麻雀プロの世界は、そういうものになってしまっているのです。
さらには、このコンビ打ち(談合)で押しあげてもらったX氏は、いまだに影響力をもってしまっています
某・麻雀プロ団体に、凸という団体のトップがいるのですが、この凸氏は若い頃からこのX氏におべっかをつかい、よいしょをしていた人物です。
30年、全よいしょの男
この「30年、全よいしょの男」、がトップになっている某・麻雀プロ団体とは、冒頭で触れた「テストはしているけど、約30人受けに来て1人以外合格。女子は基本合格。」
これをやらかしている麻雀プロ団体です。

麻雀の歴史、醜態をさらした麻雀プロから、ゲームの世界へ

いま70歳くらいの世代では、おそらく「男子大学生のほとんどが麻雀を出来る」。これは1970年代あたりのことです。
しかし1990年くらいになると、麻雀は下火になりました。
また、競馬、パチンコ、パチスロなどは一般の雑誌などやTV番組にも出る、いってみればプロといえる人たちがけっこうでてきたのですが、麻雀についてはメディアでよく取り上げられるようなプロはほとんど出てきませんでした。
さらに同じ頃、大規模な麻雀の大会である最強戦において、プロでない片山まさゆき氏(漫画家)、佐々木氏(雀鬼会)、山田氏(雀鬼会)など、麻雀プロが多く出ている大会においてアマチュアが優勝するという現象も起きてきました。
そもそも、かつてのように大学生はほとんどの人がやっている、そんな娯楽の王者の位置から麻雀はフェードアウトしていました。それに加えて、麻雀プロがアマチュアに負ける、ということも何度もおきました。
この麻雀最強戦で負けたプロの中には、「かなりつらい立場になった」と回想している人もいます。
しかも、負けたプロを責めた麻雀プロ達は「アマチュアにだけは勝たせないようにすべきだった」、「決勝に出ていたKプロは、佐々木氏のペースを崩すために「ゆっくり」打ったりしていたが、プロは全員ああいうふうにするべきだった」。
こんなことを言っていました。
麻雀プロはただでさえ知名度、認知度がない。アマチュアに負ける。さらには、遅延行為をしてでもアマチュアにだけは勝たせてはいけなかった、そんな発言をし始めた。
こんなこともあってか、麻雀プロが関係する作品にも変化が起きていました。たとえば前出の片山まさゆき氏などは、自身の麻雀漫画において、「麻雀店のイベント大会にプロがでて、しかも4人以上出ていって、プロがだれも優勝できない」また、「麻雀プロ団体において、団体の幹部からいやがらせをされた。だから脱退せざるをえなかった元・プロがイベント大会で勝ちまくる」(「ドトッパー」)
そんな描写をしたりしていました。しかも片山まさゆき氏は、麻雀最強戦で麻雀プロたちを破って優勝しているので、それを描く資格もあるでしょう(笑)
こんな下火になってしまい、しかも麻雀プロたちは醜態をさらしている麻雀ですが、ひょなんことで風向きが変わります。
まずはアーケードゲームです。
おじさんだけがやるのとは違う、麻雀のゲームがゲームセンターに並ぶようになりました。
これによって裾野が広がりました。中高生のころ麻雀のゲームをゲームセンターでやった記憶のある人もけっこういると思います。
さらにそのすこしあとにあるCS局やBS局で麻雀プロ、麻雀の強豪として知られている俳優などが本気で対戦する番組も継続的に放送されるようになってきました。
さらに時代が進むと、ネットゲーム、スマホゲームで麻雀ゲームがそれなりの数出てきました。
すると、「人と牌をつかって麻雀をやったことはないけど、ゲームではけっこうやっているよ。」こういう人が増えてきました。